こんにちは。今日はデビットカードは残高不足でも使えるのか?もついて詳しくお話しします。
結論から言うと、残高不足では使うことはできません。
ただし、特定の状況下で残高不足でも銀行が立替え払いをおこなうことで、取引が成立してしまう場合があります。立替えが発生すると、銀行から入金督促されます。
このような立替えは、なぜ発生するのでしょうか?
分かりやすく解説します。
立替金とは?
まず、立替金とは何かを理解しましょう。立替金とは、一時的に第三者(今回は銀行)が支払いを肩代わりする金額のことです。
通常は残高の範囲内でしか利用できないデビットですが、稀に残高を超えた請求が発生し、差額を銀行が立替て、それを利用者に請求するケースがあるのです。なお、残高不足でも銀行が立替えをしているため、利用者とお店の間では取引は成立している状態です。
デビットカードで立替金が発生する理由
デビットカードを使う際に立替金が発生する主な理由は以下の通りです。
1. 継続利用料金
月額料金の支払い方法としてデビットカードを登録した際に発生する場合があります。
これはデビットカードの利用登録を行った際の一度だけオーソリデータを送信、それ以降の月額料金の引き落とし時にはオーソリデータを送信せず、売上確定通知のみを送信することで発生します。
オーソリや売上確定通知の詳細はこちらの記事で紹介しています。
オーソリデータはカードが使用できるか、また取引額を支払える残高があるかを確認するプロセスを担っております。そのため、オーソリデータを送信せず売上確定通知のみを送られてしまうと、口座残高の有無にかかわらず請求が発生してしまうことになります。
カードの利用を停止したとしても、売上確定通知が届いた場合には請求が発生しますので、月額利用料の支払いを停止したい場合は、サービス提供元に連絡しましょう。
銀行は売上確定通知が届くとお店へ支払いをする必要があり、利用者の口座から引き落としできなかった代金の差額、または全額を一時的に立替えします。
2. ガソリンスタンド
セルフサービスのガソリンスタンドでデビット支払いを行った場合にも立替金が発生する場合があります。
ガソリンスタンドでデビットを使用する場合、給油量にかかわらず、カードを給油機に読み込ませてカードが利用できるか確認します。(オーソリ確認)
この時点では給油量が決まっていないため、請求金額も決まっていません。そのため、オーソリデータ上には金額が0円や数円などの少額となっており、口座からの即時引き落としは発生しません。
金額が決定したのち、数日後に実際の請求金額で売上確定通知が届き、そこで初めて引き落としが発生します。この売上確定通知が届いた際に、口座残高が不足していると立替金が発生してしまうのです。
3. 海外加盟店
デビットカードで海外加盟店を利用した場合にも立替金が発生する場合があります。
海外加盟店で利用する場合、現地通貨での決済となる場合があり、オーソリデータが到着した日と売上確定通知が届いた日で為替が急激に変動した場合などに、為替差損または為替差益が発生することがあります。
例:100ドルの商品を購入した場合(利用日5/13 売上確定通知到着日 5/16)
オーソリデータ到着時のレート:1ドル=150円
売上確定通知到着時のレート :1ドル=151円
5/13には150×100=150,000円が口座から引き落としとなります。
その後、売上確定通知が5/16に151×100=151,000円の金額で届くため、差分の1,000円が追加で口座から引き落としされることとなります。
この売上確定通知が届いた際に、口座残高が不足していると立替金が発生してしまうのです。
4.キャンセルした取引
デビットカードでキャンセルを行った場合にも立替金が発生する場合があります。
デビットカードの利用をキャンセルすると、以下のデータでやり取りがおこなわれ、返金後に再引き落としが発生する場合があることを以前の期日で紹介しました。
- オーソリ
- オーソリ取消
- 売上確定通知
- 売上取消通知
①と②のデータが到着し、いったん引き落としされた代金が返金されたように思えますが、行き違いで③のデータが到着する場合があります。
この③のデータ(売上確定通知)が届いた際に、口座残高が不足していると立替金が発生してしまうのです。
立替金の支払い方法
通常は、自身の銀行口座へ入金することで自動的に引き落としとなることが一般的です。
なんらかの理由で自身の口座へ入金ができない場合はどのような支払い方法があるか、銀行に確認してみましょう。
銀行としては立替金をすぐに支払ってほしいと思っているので、督促の電話やメールなどが届く場合もあります。なるべく早めに支払いをするようにしましょう。
なお、デビットの立替金が発生しても、信用情報には影響しません。
しかしながら長期間支払いを放置しておくと、デビットカードの利用を永久停止されてしまう可能性はありますので注意しましょう。
まとめ
デビットカードは基本的に口座残高の範囲内でしか利用することはできません。
お店から届くデータによっては銀行が立替え払いをすることで取引が成立する場合がありますが、デビットカード本来の使途と異なりますので、残高は十分に用意しておきましょう。
デビットカードを利用する際に立替え払いが発生する理由は、月額利用料、ガソリンスタンド、海外加盟店での支払い、キャンセルした場合などに発生します。
立替えられた代金の支払い方法は銀行口座への入金、または銀行が指定する支払い方法です。銀行によってはペナルティなどもあるようなので、なるべく発生させないように残高には注意しておきましょう。立替金について不明な点がある場合は、利用する銀行を確認してみましょう。
この記事が皆さんのデビットカード利用に役立てば幸いです。何か質問やコメントがあれば、ぜひお知らせください!