こんにちは、しーぷです。
ICチップ付きクレジットカードやデビットカードの普及に伴い、店頭で「暗証番号がわからないのでサインで」という対応ができなくなってきているのをご存知でしょうか?
これは業界用語で「PINバイパスの廃止」と呼ばれる動きによるものです。
今回は、なぜ今サイン決済ができなくなっているのか、その「公的な背景」と、暗証番号にまつわる「補償の怖い落とし穴」について解説します。
PINバイパス廃止とは?
まず、聞き慣れない「PINバイパス」という言葉について説明します。
PINバイパスとは、ICカード端末でPIN(暗証番号)入力をスキップし、サイン(署名)での決済に切り替える機能のことです。
暗証番号を忘れてしまっても、この機能を使って「サインでお願いします」と言えば決済ができました。
🔽 現在の対応(PINバイパス廃止)
この機能(PINバイパス)を廃止するお店が増え、ICチップ付きカードは「暗証番号入力が必須」となり、サインへの切り替えができなくなっています。
背景にある「セキュリティガイドライン」
なぜ急に不便になったのでしょうか?
実はこれ、お店が意地悪をしているわけではなく、日本クレジット協会が定めた「クレジットカード・セキュリティガイドライン」に基づく業界全体の決定事項なのです。
「偽造カードや紛失・盗難カードによる不正利用被害を防ぐため、従来のアナログな『磁気・サイン取引』を廃止し、より安全な『IC・暗証番号取引』へ完全移行する」
従来の「サイン決済」は、カードを拾った第三者でも筆跡を真似れば簡単に悪用できてしまいます。
ガイドラインでは、2020年頃から店舗端末のIC化(暗証番号対応)を義務付けてきましたが、現在はいよいよ「サインという逃げ道を塞ぐ」最終段階に入っているのです。
【重要】暗証番号取引は「補償対象外」!?
ここで一つ、皆さんに必ず知っておいてほしい怖いルールがあります。
それは、「暗証番号を入力して行われた取引は、不正利用であっても補償されない」という原則です。
⚠️ 銀行の免責事項(補償されないケース)
多くのカード規約には、以下のような内容が書かれています。
「暗証番号を用いた取引については、当社は一切の責任を負いません」
理由はシンプルで、「暗証番号は本人しか知らないはずだから、それが使われた=本人が使ったか、管理が悪くて漏洩した(あなたの過失)」とみなされるからです。
つまり、「サイン決済」であれば不正利用時に返金される可能性が高いですが、「暗証番号決済」で突破されてしまうと、補償されない可能性が極めて高いということです。
だからこそ、生年月日などの「推測されやすい番号」は絶対に避けなければなりません。
暗証番号を忘れた時の対策
「セキュリティのためとはいえ、レジで思い出せない時はどうすればいいの?」
そんな時に使える、具体的な対策を2つご紹介します。
1. タッチ決済を利用する
これが最も手軽な回避策です。
お持ちのカードが「タッチ決済(コンタクトレス決済)」に対応していれば、端末にかざすだけで支払いが完了します。
一定金額(一般的に1万円〜1.5万円程度)以下のお買い物であれば、暗証番号もサインも不要です。
店員さんには「クレジットカードのタッチ決済で」と伝えましょう。
2. アプリで確認・変更する
最近の銀行アプリには、「暗証番号(PIN)照会」の機能がついていることがあります。
その場でスマホから確認できる場合があるので、一度チェックしてみてください。
アプリで見られない場合は、電話または郵送での通知等の方法もあります。(銀行により異なります)
暗証番号を変更する場合はカードの再発行手続きが必要となるケースもあります。
まとめ
「PINバイパス廃止」は、日本クレジット協会のガイドラインに基づく、国を挙げたセキュリティ強化の一環です。
- ICカードは暗証番号必須へ完全移行中。
- 暗証番号を使われた不正利用は補償されない可能性大。
- 忘れた時はタッチ決済で切り抜ける。
いざレジで困らないよう、そして大切な資産を守るため、ご自身の暗証番号を今一度確認しておきましょう。








